「人生学」とは？

 

　「人生学」とは、ビジネス書作家で経営コンサルタントである小倉広さんが創設した「人間塾」という読書会で学んだ東洋や西洋の哲学・心理学をもとに体系的まとめた幸福に生きるための「生き方」や「人間力」の高め方を学ぶ講座です。

　私たちは学校や会社で様々な学問や技術を学んできました。しかし、社会で生きていくために最も大切な「生き方」や「人間力」の高め方は、誰からも教えてもらうことはありません。私たちが日々直面する悩みや問題のほとんどは、元を正せば、私たち自身の「生き方」に起因します。職場で仕事がうまく進まない原因の多くは、人間関係もしくは私たち自身の仕事の進め方に問題があるか、のいずれかの場合が多いでしょう。しかし、私たちはそうとは思わず、上司や部下、同僚に問題がある、と考えてしまうのです。夫婦や恋人、親子、兄弟姉妹との問題も同様です。問題はすべて相手にある。そう考えて相手を変えようとする。だからうまくいかない。本来変えるべきは相手ではありません。自分の「生き方」なのです。しかし、それにすら気づいていない人がほとんどではないでしょうか。

　「一事が万事」という言葉があります。もしも、あなたが職場やプライベートで何かしらの問題を抱えているとすれば、それと同じ種類の問題が他の場面でも起きているのではないでしょうか。「神様は同じ宿題を出し続ける」と言います。私たち自身が自分を変えない限りは、職場を変えても、家庭を変えても、次の環境で同じ問題が繰り返し起きるだけです。変えるべきは環境ではありません。自分自身の「生き方」なのです。

　では、どうやって「生き方」を学べばいいのでしょうか？ その答えは、東洋や西洋の哲学や心理学の中にあります。しかし、これらは難解かつ膨大なボリュームがあり、独学でチャレンジするのには、尻込みをしてしまう人が多いことでしょう。また、仮に取りかかるにしても「どこから手を付けていいのか皆目見当がつかない」という人がほとんどなのではないでしょうか。

　「人生学２級」「人生学１級」講座は、そんな方のために開発されました。東洋、西洋の哲学や心理学の中に眠っている「生き方」や「人間力」の高め方に関する先人の叡智（えいち）をわかりやすく編集してあります。また、「読む」だけではなく「映像を観る」「ワークシートに記入する」「グループで話し合う」「体感ワーク・ゲームをする」「体験実習をする」「実践してレポートを提出する」などあらゆる角度から理解を実践に落とし込むよう工夫されています。

＜人生学２級テキスト(P.7)より＞