コンセプト：素直に即実行、習慣化で積小為大
　「一流の人は皆素直です」一代で世界一のギターメーカーをつくった横内祐一郎氏の言葉です。また、生前の松下幸之助氏は自らを「素直初段」と評していました。積小為大とは、小さなことを積み重ねるととてつもなく大きくなることを意味します。素直に教えを守り、小さな一歩を続ける。本講座すべての章を貫くコンセプトにあたる考え方です。

 

（1）徳を積み損を選ぶ
　人の役に立つ、すなわち徳を積むことで人は幸福感を感じます。特に誰にも言わずにこっそり徳を積む「陰徳」（いんとく）の実践こそが幸福な人生への近道です。また人に譲り自ら損を選ぶことも幸せになる近道です。100近くある陰徳（人知れずこっそりと徳を積むこと）の例を提示し、ごく自然に徳を積むことを習慣化する第一歩が踏み出せます。

（２）今あるものに感謝する
　感謝を感じると脳内物質のエンドルフィンが分泌され、快を感じると共に、記憶力が活性化される、と言われています。またスポーツ生理学の観点からも感謝をすると身体機能が活性化することが認められています。感謝するのに、物質的豊かさは不要です。何かを手にするから感謝するのではない。今あるものに感謝する具体的な方法を学びます。

（３）ダメな自分を好きになる
　あらゆる苦しみの根本にあるのが自己否定です。自分を好きになれない限りは他人を愛することはできません。ダメな自分をありのままで好きになることを自己受容といいます。自己受容を行えるようになると、他者を愛し、他者を許すことができるようになります。ダメな自分を好きになる方法を学び実践していきます。