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ワーク・ライフ・バランス

「ワーク・ライフ・バランス」は、端的に言えば「仕事と生活の調和」と訳され、内閣府男女共同参画局による「ワーク・ライフ・バランス憲章」では、以下の社会を「仕事と生活の調和が実現した社会」であると定義し、実現に向け関係者が果たす役割を公開している。

 

 国民一人ひとりが、やりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会

 公開されている役割を読んで、みなさんは、どのように感じられただろうか? 私は、とても違和感を覚えた。確かに、憲章がいう「仕事と生活の調和した社会」が実現できれば喜ばしいことだが、それにしても、具体的な方策がとても画一的で「上から目線」のような気がしてならない。国の取組は企業側に労働環境の改善を税制優遇と補助金のばらまきで推進し、企業の取組はほとんどの労働者が適用できないような在宅勤務などの勤務制度面の改善のみ。本当にこれで、実現できるのだろうか。確かに、公開内容そのものは実現するために不必要なものというよりは、むしろ必要なものだろう。だが、一番欠けているものは、「」ではないかと私は思う。

 

 人は誰しも、仕事以外の生活面が不安定だと仕事面も不安定になるし、またその逆も然りだ。いくら企業側が仕事面での制度改革を行っても、仕事以外の生活面が改善されなければ意味がない。私事で恐縮だが、私自身も生活していくなかで、仕事/家族/子育てなど、みなさんと同じように幾多の悩みを抱えながら生きている。でも、何とかやってこれたのは、家族や周囲の人たちの助けがあったからだ。ところが、自分と家族や周囲の人たちとの間での「悩み」や「将来への不安」を抱えていれば、当然、仕事面にも悪影響が出て「仕事と生活の調和」などできるはずがない。

 私が一般社団法人「人間塾」で学んだ 「人生学」には、対人関係や将来への不安などの「生き方」の迷い・恐れを克服するためのたくさんの「ヒント」がある。だから、私は「人生学」を通して、「悩み」や「将来への不安」を抱えている多くの人たちと共に克服し「ワーク・ライフ・バランス」が実現できるよう、お手伝いしていきたい。

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